みなさま ブォナセーラ ( ´ ▽ ` )ノ
本日は「歯ブラシの歴史」につきましてのリポートです。
ちなみに、紀元前5千年のバビロニア人は、食前に必ず麻の繊維を指に巻いて、歯の清掃をしていたそうです。
この慣習は、バビロニア人からギリシア人へ受け継がれて行きました。
さらにギリシア人は、口をすすいで歯ぐきにマッサージをすることを考案したとも言われています。
◯ 歯ブラシの誕生
古代エジプトの「チュースティック 」と古代インドでお釈迦様が広めた「歯木」が歯ブラシの元祖と考えられています。(BC3〜5世紀頃)
どちらも木の枝を切ったもので、それを歯で咬んで柔らかくクシャクシャにして、その部分で歯を磨きます。
古代エジプトでは「チュースティック」に練り歯磨きや粉歯磨きをつけて磨きました。
この練り歯磨きは、世界最古のもので、なんとパピルス画の中にその処方が書かれているとの事です。
古代インドでは「ニーム」という木が用いられ、樹液の中には虫歯や歯槽膿漏(歯周病)の予防薬が配合されていたと言われています。
6世紀頃、アラブではイスラム教を設立したマホメットも「歯木」で磨くことを広めていました。
それに従う事は、神を讃える事とされ、イスラム教徒は浄化の場所で「ミスワーク」と呼ばれる木片で歯を磨いていたとの事です。
中国では、インドから仏教が伝わって以来、楊(柳)の木で作られた「楊枝」を使って磨いていたと伝えられています。
ちなみに、唐の時代には「楊枝」で歯を磨き、歯磨剤として「塩」を使う風習があったようです。
ヨーロッパでは、布や海綿で拭いたり、木片や金属の鋭利な尖端で、歯と歯の間を「爪楊枝」のようにして掃除したと伝えられています。
我が国へは、仏教と共に「歯木」と呼ばれる「楊枝」がインドからアフガン→中国→日本へと伝わりました。
仏教経典に「楊枝」による「浄歯」が一儀式としてあったからです。
この「楊枝」は、平安時代から鎌倉時代には、すでに民間で使われていたようです。
平安時代には「竹の楊枝」もあったようです。
また「楊枝」と共に「爪楊枝」は、平安末期頃から使われ、歯と歯の間の詰まった食べかすを除去するのに使われていました。
江戸時代には、歯磨きは一般庶民に広く普及し、指に塩をつけて磨くことも行われていたようです。
これらの流れは、明治初期まで続きましたが、次第に「現在の歯ブラシの形に似た歯磨き道具」に進化を遂げ始めまます。
以下、来週に続く。
はやと
2015年5月20日