みなさま ブォナセーラ ♪( ´▽`)
いよいよお盆休みですね。楽しみましょう。
さて、前回に引き続き
「あの大きな旅客機が飛ぶのはなぜ?」
に関する追記となります。
先週のポイントは「軽量化」でした。
今週 のポイントは、翼の周りを流れる空気が浮く力を翼に与える…..
「揚力」についてリポート致します。
旅客機の重量は、機体+燃料+乗客&乗員+荷物を合わせると、平均350トンに及ぶそうです。
また、ジャンボ機の主翼面積は、約538平方メートル(テニスコート2面が十分に収まってしまう大きさ)との事です。
軽量化を図っているとは言え、相当なものですね。
しかし、これが風速1,000キロの環境下では、何と「軽い」事になってしまいます。
なぜ?
それは「揚力」という力が働くからです。
それを体感する実験方法をご紹介しましょう。
これは、航空工学でも使われる実験法で、スプーンを用います。
〜スプーンによる揚力体感実験〜
1,スプーンを用意し水流を作る(風呂場や台所の蛇口から水を出す)
2,スプーンの柄の先端を親指と人差し指で軽くはさんでぶら下げ、スプーンの背の丸い部分を水に触れさせると…..
3,スプーンは流れている水に吸い寄せられる!
4,水流を増すと、スプーンは更に強く水に吸い寄せられる
旅客機の主翼に発生する「揚力」は、スプーンと水の流れを真横にして考えると簡単です。
旅客機の主翼の上面も丸く膨らんでいますが、その断面はスプーンを真横から見た形状と似ています。
そして、水の流れを空気の流れに置き換えます。
翼の上面に速い速度で空気が流れると、空気の圧力の差(負圧)が生じ、これが機体を上に持ち上げる「揚力」になるのです。
これらを整理しますと…..
「機体が前進するジェットエンジンの力+空気が時速300キロ以上のスピードで翼面を流れる=総重量350トンの機体が宙に浮く事ができる」
これが
「あの大きな旅客機が飛ぶのはなぜ?」
の答えです。
私たちも益々の飛躍を目指し‼︎
「軽量化&スピード」を意識致しましょう。
そうしたら「揚力」が働くかも知れませんから。
はやと
2015年8月12日