Aloha
みなさん、こんばんは。
私は商売人の家に生まれ、育ちました。
たとえば、お給料といえば社員さんに支払うもの。会社に残るお金があるときに生活費をもらうというのが普通だと思っていました。
なので、子どものころに友達が給料日に家族で外食に行った!とかボーナスで何かを買ってもらった、家族で旅行に出かけた…とか話をしているのを聞いて、羨ましいなあと思っていました。家族揃って出かけるなんて考えられなかったですし。
もちろん商売はいいときもあるのですが、浮き沈みが激しい生活だったので、大きくなったら商売人にだけはなるまい!
少なくてもきちんと決まった月給が貰える安定的な仕事に就こう!とか考えていました。
ところが、運命のいたずらか(笑)DNAのなせるワザか、商人という人生を謳歌している毎日です。
商人といえば、江戸時代に現在の滋賀県近江地方から広く他国へ行商に出かけ、天秤棒一本で商いをしていた「近江商人」。
私の父は、まさにズバリ!近江商人。
仕事、仕事の人で、私は物心ついてから年に1度も会わないなんてザラ。
大袈裟ではなく、生まれてからこれまでに会ったことがある回数を数えられるんじゃなかろうか?というほどなのですが、父に言われたいくつかの言葉は、生きていく上での指針となっています。たぶん、近江商人の教えなのでしょう・・・
「いつでも誰にでもニコニコしとき」
「あの人が来たら楽しい話が聞けると思われるように」
「なんでも『ああ!そうですか!』て、感心して聞いとき」
「英語と中国語、パソコンは使えるようになっとき」
「お金はなくても無いて言うたらあかん、でもお金持ちやと思われてもあかん」
「いつでも0に戻れる覚悟が大事や」
・・・ちゃんと出来てないことだらけで、自分で書きながら耳が痛いので、古典的な近江商人の教えについて調べてみました。
有名なのは、売り手よし、買い手よし、世間よし・・・の「三方よし」ですね。他にも
☆「信用、勤勉、始末(節約)、才覚(経営の知恵)」
☆「朝、星がまだ消えないうちに商売に出て、夜、星が出たら戻る」
☆「のこぎり商売」
(のこぎりというのは押すだけでなく引いて木材を削ります。
近江商人の商法も同じく、ただ、こちらから物を売るだけでなく、相手先からも買って戻ってくる。さらにそれを別で売ってトータルで利益を上げる)
のこぎり商売って初めて聞いた! σ(^_^;)
商いは飽きない。enjoyしよー!
Mahalo とらちゃん
2016年7月7日