- 季節も春に代わり、部屋を少し整理してたら、やたらチラシやDMなどがでてきてゴミ袋一袋分になりました。
前職が美容製品の電話営業だったという事もあり(美容石鹸という分野では第一人者の企業という事もあり、美容好きの人が比較的集まる会社なので男性は僕1人でした)
色々な業界のDMを見たり、広告のキャッチフレーズを見たりするのが生活の一部になってたのですが
よくビフォーアフターの写真とか掲載があると思うんです。
ダイエット製品や美容製品など、必ずと言っていいほどビフォーアフターの写真や証拠があるのはもはや当たり前ですが
製品の説得力をあげたり信用度を上げる為というのが主な理由でもあるけれど
あれは実は、購入者が、自分で自分を説得するためのものでもあるんです。
人は購入する理由が欲しいので、
衝動買いの習慣が常にあるという人でない限り、
「だから購入する」という
理由が欲しいのです。効き目や効果がないかもしれないとか不安などが出てきても、証拠写真などを見ると、
可能性に意識がフォーカスされて、自分で自分に購入を承認していく材料(理由)にしていきます。
あたかも、自分と重ねて見ていきます。
人は、押されると反発してしまう生き物です。
でも、自分で感じて、考えて、自分で納得していけば
自然と行動に移ります。
その製品に、どれだけ臨場感を持たせる事ができるのか
大手企業は、テレビCMに多額の投資をしてるのは
映像に詰め込んだ臨場感に引き込むためにです。
本当に良い商品ならテレビCMはいりません。
歴史と誇りのあるフェラーリはテレビCMはしてません。
ですが、普通の商品がいかに良い商品という臨場感に引き込むには何度も刷り込みが必要なんですね。
それは視覚化された映像と言語、音楽などあらゆる仕掛けです。情報は多ければ多いほど伝えたいことが伝わります。
逆に情報がないものは伝わりません。
そして人は商品の良さを買うのではなくて
その商品の「ストーリー」を買うんです。
前職の会報誌が出てきたのでそれを眺めてたらふと思い出した事が…
その美容会社の長年の愛用者、上顧客はまさにその創業者が描いた商品の、ストーリーを買ってた人ばかりでした。
美容石鹸の裏側のストーリーに惹かれてた顧客は30年間浮気せずにその美容石鹸を使い続けていました。しかも、子供、孫というように、美容石鹸が受け継げられたケースも多くて、まさにヨーロッパの宝石が代々受け継がれてるようなものでした。
商品の良さだけに惹かれている人は、さらに良い商品で低価格なものがでたら、そちらに移ると思うのですが
「ストーリー」は半永久的です。
受け継がれていくものです。
そんな「ストーリー」がある製品は輝き続けるものだと
再認識しました。
PEANUTS
2018年4月13日